アクティブラーニングのまやかし

興学館のサイトでは次のような説明になっています。

 

興学館 筑西下館の進学塾・社会人英語講座 | 興学館

興学館筑西下館の進学塾です。当塾では、ネイティブの会話を真似て、ロールプレイするアクティブラーニングを採用。少人数制・能力別クラス編成で中学・高校・大学受験の高い合格実績を誇ります。

 

アクティブラーニングを取り入れているような説明になっています。

アクティブラーニングを宣伝

上記のような宣伝もしております。そして私、桜井恵三も講師として参加しております。

アクティブラーニングを取り入れていた事は事実ですが、興学館はアクティブラーニングをベースに教えている訳ではありません。

社会人のやり直し講座

社会人のやり直し講座では次のような説明になっています。 

外国語の習得というのは気の遠くなる作業です。
ある人が「外国語の習得は壮大なる慣れだ」といいましたが、確かにその通りだと思います。しかし、効率的な学習方法というものは必ず存在しますし、実は英語のトレーニングは自分でもできるのです。この講座では英語の基礎を指導して、最終的には皆さんが自分で英語を勉強できるように指導していきます。

英文法+スピーキング

この講座では英語のルールである中学レベルの英文法を勉強します。
英文のルールを勉強するだけでなく、せっかくですから勉強した文を話せるようにしてしまうというのが内容です。

興学館では実際に文法も教えているのです。

アクティブラーニングとは

アクティブラーニングとは文科省も提唱する主体的・対話的な深い学びです。つまり講師とか先生が教える受動的な学習ではなく、主体的に学ぶのですから、能動的な学習です。

英文法+スピーキングがアクティブラーニングではありません。アクティブラーニングとは学習することですが、言語の捉え方が変わるのです。

主体的に学ぶと言う事は言語を文法のようなルールを基盤としていないと捉える事です。文法のようなルールがあるなら、それを知っている人に教えてもらう方が受動的で効果的な学習ができます。

主体的に学べるといるのは言語習得にルールを学ぶ必要がないと言う事です。

日本語の学び方

日本語は大人(ネイティブ)を真似て覚えるだけで話せるようになりました。これがアクティブラーニングの本質です。言語の基本は文法のようなルールではなく、多くの表現を覚える事です。言語は多くの表現が集まった事例基盤だからなのです。

文法は多くの表現をたくさん覚えた後に発見されたに過ぎません。その文法を先回りして教えるのは正しい英語教育ではありません。

もちろん英語も英語文化圏では日本語とまったく同じように習得しています。言語は連続的に変化する音のストリームであり、英語と日本語の違いはその音のストリームの特徴と意味が違うだけで、本質的には同じようなものです。

興学館のまやかし

アクティブラーニングも教えます、文法も教えますと言うのはまやかしです。

文法のようなルールを教えて、英語が話せるなら真似る必要はありません。

真似るだけ話せるなら、敢えて文法を教える必要はありません。両方教える事は効果が上がるのではなく、お互いが打ち消し合い、非効率的な英語学習となります。